5 MINUTES WITH: METAFIVE #2 高橋幸宏

Photo & Text: Tasuku Amada / January 09, 2016

高橋幸宏、小山田圭吾(Cornelius)、砂原良徳、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井によるバンド・METAFIVE。
2014年、高橋幸宏&METAFIVEとして、高橋のオリジナル曲を中心としたライブを展開した彼らは、2015年初頭より水面下でオリジナルアルバムの制作を開始、バンドとして本格的な活動をスタートした。
そして2016年1月13日にいよいよリリースとなるこのアルバム「META」は、Red Bull Studios Tokyoでも制作の一部が行なわれていた。

"FIVE"と名乗りながら実は6人いるMETAFIVE。このインタビューは、2015年8月、当スタジオに集まった6人に対しそれぞれ投げかけた定形質問5+1問。それらを毎日リレー形式で公開していく。

#2 高橋幸宏

<1>最近「かっこいい」と思ったものは何? 

音楽以外のことで、ずば抜けて興味のあることってあんまりなくて、ほんと釣りくらいしかないんですけど…。
フライフィッシングで、夕方、絶対釣れないだろうなって思いながら、それでも川のなかにずっと立ってる自分が、ときどきかっこいいなと思いますね(笑)すごい無駄な時間なんですけど。
でも自分はなんでこんな無駄なことをやってるんだろうっていう時間こそ、いいなあと思うことがあります。

<2>2020年まであと5年。2020年までに成し遂げたいことは?

あと2年で65歳になるんですけど、そこからは“成し遂げる”ということを考えないようにしたいと思ってます。ちょっとペースをゆるくして、やりたいことだけをやるっていう。まあ、今もやりたいことだけをやっているとも言えるのですが…。
ほんとにやりたいことって何だろうって考えると……、結局釣りになっちゃうかもしれないけど。(笑)
毎日釣りしてたら結構退屈なんだろうなと思うし、その退屈っていうのもちょっと味わってみたいなって思って。

<3>METAFIVEのように、“5”がつくバンドで好きな曲は?

METAFIVEをやるときに一番意識したっていう意味では、内山田洋とクールファイブ。(笑)
僕らの最初のコンサートのタイトルは「テクノリサイタル」だったんですね。半分パロディーだったので、じゃあ高橋幸宏とクールファイブにしよう、ってテイくん(TOWATEI)が言い出したんです。でもクールファイブはやっぱりまずいんじゃないか? ってなって。まだ活動してるし。(笑)
ジャクソン5とか…、一番好きな曲って難しいですね。

最近、AFTER SCHOOL HANGOUTっていう、林立夫と沼澤尚のバンドにヴォーカリストとして呼ばれて一緒にやっているんですが、このバンドは「60年代〜70年代のカバーしかやらない」というのがコンセプト。そこでジャクソン5の「Never Can't Say Goodbye」をやりましたね。
マイケル・ジャクソンも、ジャクソン5の頃くらいだと僕も青春を思い出すんですよね。スリラーあたりになっちゃうともう全然だめ。(笑)

「Never Can't Say Goodbye」が出た頃、幸宏さんは何歳くらい?

​高校生くらいじゃないですかね。あんなにうまいヴォーカリストが出てきてびっくりしました。しかも子供だったからかわいかったしね。
やっぱりすごいポップメーカー、ヒットメーカーだったと思います。

<4>METAFIVEの他のメンバーを見ていて、うらやましいと思うことは?

僕最近、いっぱいバンドを作ってはほったらかしてるって言われてるんですけど(笑)、去年はIn Phase(編注:メンバーは、高橋幸宏、ジェームス・イハ、高桑圭、堀江博久、ゴンドウトモヒコ)っていうバンドをやって、その前はpupa(編注:高橋幸宏、原田知世、高野寛、高田漣、堀江博久、ゴンドウトモヒコ)をやって、それで今回はMETAFIVE。

みんないまやベテランに近いじゃないですか、もう40過ぎてて。それでも僕にとっては後輩なんで、うらやましいなっていうよりは、自分も含めて、好きなことをほんとにちゃんとやってる人たちだな、って感じます。それに対してリスペクトはすごくありますね。

他の人だってみんな好きなことをやってるんだろうけど、“どうしても売れたい!”とか、マスに対してのアプローチがあるじゃないですか。でもMETAFIVEの連中に共通してるのは、媚を売ってないということ。
そこがやっぱり尊敬できるところですね。…そう言いながら、売れたいくせにね。(笑) 売れたいっていうか、1人でも多くの人に聞いてもらいたいっていう感じなんでしょうけど。

<5>ソロでの活動時と比べて、METAFIVEの時に意識していること、気を遣っていることは?

METAFIVEは、データのやりとりだけである程度曲が作れちゃうバンドなので、それだけになっちゃうのはマズいな、と思っていました。だからこうしてレッドブル・スタジオを使って集まれるのは良い機会になりました。

曲はメンバーそれぞれが1人2曲ずつ作るっていう約束事を最初決めたんです。みんなプロデューサーでもあるので、「任せられる」っていうのがこのバンドの一番の特徴ですね。

METAFIVEはメンバーそれぞれの立ち位置がしっかりしていて、例えば“影のリーダー”と…、それから“広報担当リーダー”と…。(笑)
今までは、自分がいつでもリーダーシップをとらなきゃ、っていう気持ちがあったんだけど、このバンドでは、僕はただ居るだけでいいみたいな感じです。

「高橋幸宏&METAFIVE」から「METAFIVE」へ名義を変えたのも、そんな思いから?

そうですね、“6人でMETAFIVE”っていう。

<+1>LEO 今井から高橋幸宏への質問
“昔、坂本龍一さんのスタイリングをしていたという幸宏さん。今度僕のスタイリングもしてくれませんか?”

もし、お望みであればいつでもやります。(笑)

次にインタビューするのはゴンドウトモヒコさんなんですが、ゴンドウさんに対して訊きたいことはありますか?

ゴンドウくんは打ち上げとかで一緒にお酒を飲むのが楽しい人で、ハメをはずすタイプなんですけど、でも最近大人しいのはなぜかな、と。去年までは無茶苦茶だったんですけど、ちょっと影を潜めてるというか…。
大人になったの? って聞いといてください。(笑)

 

METAFIVE
『META』
2016年1月13日(水)発売
3,024円(税込)WPCL-12294

1. Don't Move
2. Luv U Tokio
3. Maisie's Avenue
4. Albore
5. Gravetrippin'
6. Anodyne
7. Disaster Baby
8. Radio(META Version)
9. W.G.S.F.
10. Split Spirit(META Version)
11. Whiteout
12. Threads 

​《METAFIVE LIVE INFORMATION》
METAFIVE “pre-METALIVE 2016 ~「META」RELEASE party”
オープニングアクト:Young Juvenile Youth
公演日:2016年1月14日(木)
会場名:恵比寿 LIQUIDROOM
開場:19:00 / 開演:20:00
料金:前売¥5,800(税込・ドリンク代別)
プレイガイド:チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:283-119)
ローソンチケット TEL:0570-084-003(Lコード:79597)
イープラス eplus.jp(PC・携帯共通)

METAFIVE “METALIVE 2016”
公演日:2016年1月21日(木)
会場名:EX THEATER ROPPONGI
開場:18:30 / 開演:19:30
料金:前売¥7,800(税込・ドリンク代別)
プレイガイド :チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード275-300)
ローソンチケット TEL:0570-084-003(Lコード74408)
イープラス eplus.jp(PC・携帯共通)
お問い合わせ:ホットスタッフ・プロモーション(www.red-hot.ne.jp
TEL:03-5720-9999(平日12:00~18:00)




■YUKIHIRO TAKAHASHI / 高橋幸宏
1972年、加藤和彦率いる”Sadistic Mika Band”に参加。”Sadistics”を経て、1978年、細野晴臣、坂本龍一とともに”Yellow Magic Orchestra (Y.M.O.)”を結成、 国内外に大きな影響を残したが、1983年12月をもって「散開」。ソロ活動と併行して、1981年からの鈴木慶一(ムーンライダーズ)との”THE BEATNIKS”、2001年からの細野晴臣との”SKETCH SHOW”、2008年からの原田知世や高野寛、高田漣等との”pupa”(ピューパ)など様々なバンドで活動。
2008年より、「東京で、親子で観られるライブ・イベント」をテーマに、東京・夢の島にて開催の音楽野外フェスティバル 『WORLD HAPPINESS』のキュレーターを務める。
ソロとしては、1978年の1stアルバム『Saravah!』以来、2013年の『LIFE ANEW』までに通算23枚のオリジナル・アルバムを発表。
​2013年より、”In Phase”(James Iha、高桑圭、堀江博久、ゴンドウトモヒコ)とともに”高橋幸宏 with In Phase”としても活動。近年はトリオ編成によるスペシャル・ライブ「Heart of Hurt」シリーズを不定期に開催している。
音楽家としての顔を持つ一方、ファッション・デザイナーとしても長いキャリアを持つ。 
www.room66plus.com
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