5 Minutes with: Adrian Sherwood X にせんねんもんだい

Danny Masao Winston / April 16, 2015

『Sherwood At The Controls Volume.1:1979-1984』の発売を記念したジャパンツアーの最終日、4月18日(土)の代官山UNITの公演で、Adrian Sherwoodはにせんねんもんだいとコラボレーションを果たす。世界的に評価を集めるスリーピースバンド、にせんねんもんだい(高田正子:ギター/在川百合:ベース/姫野さやか:ドラムス)が奏でる音を、UKアンダーグラウンドのレジェンド、Adrian Sherwoodがリアルタイムでダブ化していくというライブセットであり、なかなか体験することの出来ない貴重なライブになることは間違いない。 その直前となる4月14日と15日の2日間、Adrian Sherwoodはにせんねんもんだいのメンバーと共にRed Bull Studios Tokyoにこもり、レコーディングを行った。なんとたった2日間でのアルバムの制作である。レコーディングの感触と、4月18日のライブについて、Adrian Sherwoodとにせんねんもんだいのメンバーに語ってもらった。

-- 今回、どういった経緯でレコーディングをすることになったのですか?

Adrianにせんねんもんだいのことは、ヨーロッパのフェスなどで演奏を聴いて知っていたんだ。とてもミニマルで、The SlitsとPublic Imageの融合みたいな印象を受けたよ。YouTubeとかでも見ていた。今回のジャパンツアーを企画する際にゲストに彼女たちを呼ぼうということになり、どうせなら一緒にアルバムを作ろうという話になった。

昔、レコードを作り始めたころは、スタジオに行って全て機材をセッティングして、数日でレコーディングをして、それからオーバーダブやミックスをするという流れだった。今回の彼女達とのレコーディングも基本的には同じで、2日間で録音をすませた。これからイギリスのOn-U Soundのスタジオで2、3日かけてミックスを仕上げるつもりだ。だからとてもオールドスクールな制作の仕方なんだ。

-- レコーディングはどうでしたか?

高田:これほどちゃんとしたスタジオでレコーディングをしたのが初めてだったんですけど、すごくやりやすいし、音も良いので、楽しんでできました。

在川:普段はどういう構成にするかなど先に全部決めてからレコーディングしているんですけど、今回はどっちかっていうとインプロが多かったです。

姫野:今回1、2曲ぐらいしか用意してなくて、あとはセッションでやったんですけど、それをエイドリアンがエフェクトとかかけてくれて、凄く格好良くしてくれたんで、仕上がりが楽しみです。

-- Adrianは彼女達の音にどのように手を加えたのですか?

Adrian今回、最低限のことしかしないようにしたんだ。この素晴らしいスタジオの設備を使って、常駐のエンジニアと、あと古い友人である敏腕エンジニアの内田直之くんの助けを借りて、全ての音が間違い無く最高の鳴りで録音されている状態にすることが最優先だった。要所要所で彼女達に提案をしたり、音を加えたりしたが、音の加工は最低限だよ。この後イギリスに帰ってミックスをするんだが、曲によってはクリアなままにしておいて、曲によってはちょっと手を加える。俺らしさは絶対に出ると思うけど、これは俺のアルバムではなくて、にせんねんもんだいのアルバムだよ。彼女達を最大限に表現したものを、彼女達と共に作ることが今回の俺の役目なんだ。俺が自分の為にプロデュースするアルバムだったらディレイだとかフィードバックだとか色々やるだろうけど、ダブにしすぎる必要がない場合はしないんだ。

-- Red Bull Studios Tokyoの感想は?

AdrianロンドンのLivingstonだとか、大好きなスタジオを思い出させてくれる雰囲気があって、良いね!レコーディングエリアも、ドラムブースも良い。コントロールルームも素晴らしいね。良いSSLの卓がある。床などに使われている木材も良い。Red Bullのスタジオにはいくつか行かせてもらったけど、ここがベストだね。アナログ機材オタクの俺としてはもうちょっとアウトボードがあったら嬉しいかな。しかし機材はどれも素晴らしいよ。設備も、空間の広さも丁度良いね。80年代の素晴らしいスタジオを思い出す。

在川:窓が大きくて、閉塞感がないのがいいですね。天井も高くて、解放的で。

姫野:音が響きすぎず、タイトすぎず、丁度良い感じでした。

-- 土曜日のコラボ・ライブはどういったものになりそうですか?

高田:リアルタイムのダブミックスというのは今回初めてなんですけど、レコーディングで「こういう感じになるんだ」というのは垣間見えたので、楽しみです。右肩上がりな気持ちです。

在川:音源を聴くだけではなくて、Adrianと実際に会って、作業をしている所を見たんで、イメージが掴めたし、インスピレーションを受けたんで、上手くライブに繋がると思ってます。

Adrian俺はライブでも同じく、マイクのセッティングが完璧で、最高の鳴りであることを最優先にするつもりだ。そして多少ダブを加えていく。アルバムでやってるよりはエフェクトをいじるだろうね。とにかく楽しむつもりだよ。しかし何度も言うが、俺の第一の役目は彼女達の演奏が最高の音で響いている状態にすること。俺はあくまで支える役だ。飛ばしまくるときもあるだろうし、逆に全く手を付けない瞬間もあるだろうね。楽しみにしていてくれ。

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公演概要
ADRIAN SHERWOOD”AT THE CONTROLS” X 3

4月18日(土) @ 代官山 UNIT
Open / Start 18:00 Ticket : 前売 ¥4,500 当日 ¥5,000
MIX 1: ’79 ~ ’89 クラシック DJ Set !
MIX 2: 対決!Nisennenmondai 生DUBミックス!
MIX 3: マルチ・トラック最新セット!
and more

地方公演
ADRIAN SHERWOOD “AT THE CONTROLS”

OSAKA: 4/16(Thu) @ CONPASS / NAGOYA: 4/17(Fri) @ CLUB MAGO